ちょっと一息〜健康コラム
ちょっと一息〜健康コラム
文書作成日:2017/12/05


 病院で処方される医薬品。その種類は、新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)の二つに分けられます。今回は、その二つの違いやそれぞれの特徴などについてまとめました。




 すでに広く使用されているジェネリック医薬品ですが、これは新薬と治療学的に同等とされた薬品で、新薬の治療の特許(独占販売権は20〜25年)が切れたあとに販売されています。
 一般に新薬の開発は、10〜15年、数百億円以上の費用がかかるといわれています。その開発費が安く抑えられるジェネリック医薬品は、新薬と比べると低価格であるのが魅力。利用する私達の負担も減ることになります。




 医療用医薬品は、国の薬価制度によって国が製品ごとの価格を定めています。ジェネリック医薬品の価格は原則、新薬の7割の価格に定められ、その後は薬価改定によって、新薬の2割程度になることもあります。
 価格を抑えられることによって、患者はもちろん、増え続ける国の医療費の削減に役立つと考えられています。厚生労働省では、平成30年3月末までに、ジェネリック医薬品の数量シェアを全体の60%以上にするという目標を設定しており、ますます加速する高齢化、それに伴う医療財政を支える策として期待されています。




 低価格で新薬と同等とされるジェネリック医薬品は、まさに夢の薬。けれど、メリットだけではありません。
 新薬とジェネリック医薬品の違いは、すべての成分が新薬と同等ではない点です。有効成分は同じでも、それ以外の添加物などが微妙に違うこともあり、薬の効きすぎによって副作用が出やすくなったり、逆に薬の働きが落ちたりする可能性もあるのです。実際に新薬からジェネリック医薬品に替えたことで、体調をくずしたというケースもあるそう。医師の中にも、長年かけて開発された新薬を勧める方、費用負担が少ないジェネリック医薬品で良しとする方、いろいろな意見が聞かれます。




 新薬とジェネリック医薬品に限らず、新しい薬を使う場合は、慎重になることが大切です。薬でアレルギーを起こしたことがない方でも、薬を飲み始める時はその時の体調や回復具合などをきめ細かく自ら観察してみましょう。
 医師の言葉だけでなく、自分の身体の声を聴くこと。少しでも異変を感じた時は、すぐに薬の使用をやめ、薬を替えることも考えてみてください。自分に合った薬選びで健康な毎日をしっかり守っていきましょう。


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