万一に備えるための〜保険の相続対策
万一に備えるための〜保険の相続対策
文書作成日:2016/05/05


 高齢者で持病があっても、相続対策で生命保険に加入できますか?




 先日、金融機関の担当者から相続対策に活用できるということで、生命保険をご紹介いただきました。
 私は今年75歳になります。また3年前に病気で入院していますが、今からでも生命保険に加入できますか?
 また、加入する上での注意点がありましたら、教えてください。




 年齢が高い人、健康状態に不安がある人でも加入できる生命保険はあります。
 ただし、一般的な生命保険と比較して保険料が割高であることから、加入は慎重に検討しましょう。
 ここでは加入する上での注意点を、2つご紹介いたします。




  1. 年齢が高い人、健康状態に不安がある人も加入できる生命保険

     生命保険は、一定の保険事故発生率を基礎として合理的に保険料を算定します。
     これによって、被保険者の死亡・障害・入院などによる加入者の損失を保障しようとする相互扶助の制度です。
     生命保険会社は、どの加入者に対しても可能な限り公平な取り扱いが求められ、危険度の測定は正しく行われる必要があります。
     また、生命保険会社は契約に際して、契約者・被保険者に以下の項目などを“ありのまま”告知することを求めます。
    • 年齢
    • 過去の傷病歴、現在の健康状態
    • 職業
    • 収入・資産状況
     年齢が高くなると、健康状態に不安を持たれている方の割合が高くなるため、生命保険に加入できないと思われる方は多いです。
     ただし、高齢化社会における円満な遺産分割や、相続税の納税資金の確保を目的とした生命保険への加入、平成27年1月に相続税法が改正されたことによる生命保険の活用に関心が高まっています。
     そこで生命保険会社は、健康状態に不安がある人でも健康状態に関する告知や診査を不要とした生命保険、健康状態の告知すべき内容が緩和されている生命保険を発売しています。

  2.  注意点その1 加入内容を確認しましょう

     告知や診査を不要とした生命保険や告知内容が緩和されている生命保険は、一般的な生命保険と比較して保険料が割高です。
     そのため過不足が生じないよう、まず現在加入されている生命保険の保障内容を、ご確認ください。
     ご自身は死亡保障の終身保険に加入していると思われていても、実はケガや病気保障の医療保険だった、ということもあります。また、終身保険に加入されているにも関わらず、保険料払込期間が終了したため、保険(保障)期間も終了したと勘違いされて、必要以上に加入されてしまうこともあります。

  3. 注意点その2 契約年齢に気をつけましょう

     生命保険の契約年齢にご注意ください。
     契約年齢には、『満年齢』を使用する生命保険会社と、『保険年齢』を使用する生命保険会社があります。
     『満年齢』を使用する場合は、誕生日と同時に契約年齢が上がります。
     『保険年齢』を使用する場合は、契約日時点での満年齢を計算し、1年未満の端数については、6ヶ月以下は切り捨て、6ヶ月超は切り上げて契約年齢を計算します。例えば、誕生日が1月1日の方が7月1日以降に契約した場合は、端数切り上げとなり、「満年齢+1歳」が契約年齢となります。  
     生命保険に加入できると思っていたら、契約年齢が上がり保険会社の加入年齢を超えて加入できなかった、あるいは当初聞いた時よりも保険料が上がってしまった、ということもあります。事前に保険会社へ確認をして、余裕を持って手続きなさることをお勧めいたします。


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