家と財産を守るための〜不動産の相続対策
家と財産を守るための〜不動産の相続対策
文書作成日:2016/07/20


 相続した不動産を売却して相続税を納める際の注意事項を教えてください。




 父親の財産のほとんどが不動産であるため、相続が発生したら相続税は相続する不動産を売却して納める予定です。不動産を売却して相続税を納める際の注意事項を教えてください。




 相続税の納付は、相続開始後10ヶ月以内に現金で行うことが原則となっていますので、10ヶ月以内に不動産を買い手に売渡し、現金を準備する必要があります。ただし、不動産はすぐには現金化できません。下記に不動産を買い手に引渡しするまでの基本スケジュールを記載します。




 

 相続発生後、遺産分割協議書などにより売却する不動産の所有者を相続人間で決めることになりますが、遺産を分割するためには相続人の確定や、相続財産の調査などがあるため、数ヶ月必要になることもあります。また、相続人間での意見が一致しなければ、不動産の売り出し開始時期は大幅に遅れることになります。
 不動産の売り出しが始まれば、1〜3ヶ月程度で買い手が見つかるケースもありますが、買い手がなかなか見つからないケースもあります。また買い手が見つかっても、すぐには不動産の引渡しはできません。売り手は境界確定などの準備が必要になります。境界を確定するためには、1〜2ヶ月程度必要になります。さらに買い手が売買代金について金融機関へ融資を依頼する場合、手続きに1ヶ月程度が必要になります。

 上記のとおり、不動産を売却するためには、不動産の売り出しから、2〜5ヶ月程度は必要になります。相続税がどの程度課税されるのかを調べ、相続税を支払うために、どの不動産を売却するか決めておくなど、あらかじめ準備をしておく必要があります。

 あわてて不動産を売却すると、市場価格を下回るなど、不本意な結果になりかねませんので注意が必要です。

 


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